日商PC検定文書作成1級攻略しました!

15-資格試験

本日日商PC検定の文書作成科目の1級を受験してきました。市販の模擬問題集が存在していない中、手探りだったのですが、ほぼ出題したものが予想通りでした。合格発表は一か月後ですが、多分、大丈夫だと思います。

日商PC検定文書作成1級とは

Wordの試験は数多くありますが、その中でも最高峰の試験が日商PC検定文書作成1級です。試験時間は90分で、200~300字の論述の知識科目が2問、ビジネス文書作成の実技が1問です。これを1つのWordの解答用紙にまとめます。

実技では、解答用紙のほかにWordの素材ファイルが数種類、Excelなどのデータ、画像データ、テキストファイルなどがあり、それを数枚のビジネス文書にまとめ上げます。

もちろんただファイルを結合するだけではなく、文章になっているものを箇条書きにしたり、表形式にしたり、文体が社内向けになっているところを社外文書としての言葉遣いにしたり、もちろん最終的にはきれいにまとめる必要があります。

問題指示もかなり細かくて、問題の単元ごとに最後まで読んでから作成するということが求められます。

ビジネス文書なら任せておけ、という人材を選別するという試験ですね。

日商PC検定文書作成

難易度

Wordの試験の最高峰です。2022年は、Wordを使った文書作成、Excelを使ったデータ活用、PowerPointを使ったプレゼン資料合わせて、16.3%の合格率だそうです。合格率自体は、簡単ではないですが頑張れば行けるという感じですが、1級の受験者自体が49名しかおらず、その中の合格者が8名ということで、合格者自体が希少ということになります。

受験自体をしたくなくなるほどの試験だという思いもあり2級まででいいと思っているのかもしれません。

何がそんなに難しいのか

Wordの機能としては、ホームタブ、挿入タブ、表のレイアウトタブ、図の書式設定タブの4つだけしか必要ではありません。ここだけしっかり押さえておけば技術的には全く問題ありません。

一番難しいのは、時間配分です。2つの知識の作文と、数ページの書類作成の実技で90分はかなり時間的にきついでしょう。迷わないこと、やり直しをできるだけ防ぐことが必要です。私は3か所くらいでやり直したのでその時間はもったいなかったです。

次は問題文の把握です。何を言っているのか問題文だけではよくわかりません。素材のデータと見比べてはじめて何をするのかわかり始めます。そのあとに何をしなければいけないのかを思いつくという作業が必要で、時間に追われる中、慌てて問題を把握せずに作業を進めると、やり直すことになります。

後は、そこでどの機能を使うかが判断しにくいということです。「です、ます体」の文書を「だ・である体」に変換するのに最適なのはおそらく置換機能ではありません。ひとつひとつ修正するのが最適な手段なのですが、これはかなりビジネス文書を作っていないとわからないことかもしれません。

なぜ攻略できたか

私が攻略できた理由は、ビジネス文書をとんでもない量、作成しているからです。それは本当にビジネスで使うものもあれば、パソコンを勉強してもらう題材としてリアルなビジネス文書の例もたくさん作っているからです。これにより、表や図が確実にその位置に配置されるようにするテクニックを知っていたり、行間のコントロールを完璧にできていたり、段落の調整がうまくできたり、そういったことを流れるようにできるようになっていたからです。

その基本的なテクニックはMOSで覚えることができました。丸暗記で終わりにするのではなく、この機能はこういうときに役立つなぁということを勉強したひとつひとつの機能について思いつく練習をして、ひらめくチャンスを増やしていました。

また、サーティファイのWord文書処理技能認定試験の練習を通して、それぞれの機能がどんな時に実際に使えるかを試しながら学ぶことができました。

知識に関しては、パソコン全体に興味を持っていたことや、ファイルやフォルダなどの概念が利用者としてわかっていたことが勝因です。これは資格試験IC3で学ぶことができる内容です。

あとはExcelだけに拘らないパソコン利用を心掛けていて、パソコン全体として活用することを目標にしていたからです。

攻略のヒント

では、私はこれから、日商PC検定文書作成1級の指導をするうえで、何を教えていくかを簡単に説明します。

知識科目に関しては、私のブログをとにかく読んでもらう。興味のあることについて200~300字でまとめたり感想文を書いてもらったりしようと思っています。特にコンピュータの知識の部分はとても大事なので、私のYouTubeのこちらのチャンネルを見てもらってその感想文を書いてもらってもいいかなと思っています。パソコンの雑学が全部で34本あります。

Officeの魔法使いのパソコン雑学


実技に関しては、ホームタブと挿入タブをとにかく極めてもらいたいです。その中でも段落書式はできることすべてについてです。最重要はインデント、行間、タブだと思っています。

後は図表のコントロール、図に関しては描画キャンバスの活用。さらに図表を段落に対してどこに置くかを間違いなく設定できること。地図、チャートの作成方法もしっかりやることが必要です。

そして、問題文章の読み取り。これは模擬問題を作ってやっていくしかないと思います。

いずれ、攻略講座をどこかのサービスで展開できればと思います。かなり人を選ぶ試験だと思っています。スタートのレベルによって5年程度かかる場合もあり得ます。2級を持っている人なら3か月でいけるかなと思います。

まとめ

最大の攻略法は、とにかく試験を受けてみることかもしれません。とはいうものの、半年に一回で、正直、採点もどこが採点されているかわからないので、つかみどころはないかもしれませんが、それでも最善手は受けてみることかなと思います。

もちろん受けてみて、なにか気付きがあればいいのですが、なにも気付きもないまま試験問題が何を言っているのかわからずに終わる可能性もあります。そういった意味でも、単純には攻略できる試験ではありません。

しかし、今回私が受験してみて思ったのですが、次回、もう一回受験しても受かると思います。それは攻略したからです。出題者の意図を汲む。試験が何を目指しているのかを理解する。商工会議所がパソコンの試験を実施している意味。こういったことまで含めて攻略しているので、合格しないということが想像できないのです。

いずれ、この試験も盛り上げていければと思いますので、攻略講座を実施したり、情報を出したりということは進めていきます。

一番近い試験対策ができる本はこちら。

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