試行の確認
実は、この試行をするうえで、元に戻す機能は大いに活躍します。元に戻す機能の本来の目的はミスを修正するためにあるのではないことがわかります。
試行の結果、想定していたゴールだったら、そこでOKですが、想定したゴールではなかったり、ゴールから明らかに離れたりするのであれば、その方法は間違っているのです。
それを確認します。
もし、ゴールと違うものだったら、そのときはじめて、元に戻す機能を使います。
それで一段階戻って、また別の方法をすぐに試せますよね。このようにミスしたときに使うのではなく、本来は、試した結果、違っていたら戻るという使い方をしましょう。
普段からできるだけミス操作はしないように心がけましょう。
もう一つ、試行ではしなければならないことがあります。主に計算式を設定した場合ですが、計算元の値に対し、確実に計算しているかを試す必要があります。その時に、1つの値だけではなく、いくつかのパターンで確認します。
IF関数でセルA1が50よりも大きかったら、という場合は、最低、50と51の2つの値で確認する必要があるでしょう。僕はそれに加えて、「より大きい」ではなく「以上」と設定してしまっているかもしれないので49でも試すようにしています。
このように試した場合でも、元の値に戻さなければなりません、この時も元に戻す機能が活躍します。
いくつかやり直しているうちに混乱してしまった場合は、いったん保存しないで閉じ、バックアップを作成するところからやり直します。
やり方がわかった場合でも、保存しないで閉じます。この場合、閉じる前に、どうやってうまくいったかをもう一度思い出して手順を整理しておきましょう。
本番で実行
やり方がわかったら、バックアップのもとになったファイルを開き、そのファイルで、わかった手順を実行します。ここでは、本番となるので、本当に慎重に操作します。
うまく設定出来たら、上書き保存をします。
まとめ
今回紹介した方法は、実は特別なことではありません。このようにどうするのか探り探り使っていくのが本来のExcelやパソコンの使い方です。探っていけばいつかは答えにたどり着けるはず。そう考えると時間さえあれば、どんな操作だって実際にはできる、ということなのです。
一回操作して、難解な手順は一回では覚えられないかもしれません。反対に便利だなと思えればその機能は印象づいて覚えられます。簡単で印象づいた機能はやりかたをどんどん身に着けることができるのです。
この方法は「勉強」ですか?そうではありませんよね。自然にいつの間にか覚えていく、それがパソコン本来の姿です。特にExcelは表面上、どこにあるかわからないことがよくあります。
やってみて、想定と違う結果でも、それは間違えたということではありません。挑戦した結果、たまたま求めていたものと違うものだったというだけです。元に戻すができるので安心してどんどん試しましょう。最悪、バックアップしていたものも残っているので安心して試すことができるのです。
資格試験のMOSにおいては制限時間内があるので合格は保証できませんが、この方法を用いればほとんどの問題で正しく回答できます。
そのくらいすごい方法なのです。
ぜひ参照にしていただいて、自分のペースで、Excelと仲良くなっていきましょう!
さらにどうしても操作方法がわからなかったらこちらの記事『Excelの操作に迷ったときの最後の切り札「検索ボックス」』をご覧ください!