MOSの試験当日に実際の試験を解くときは、試験の勉強をしてきたことを発揮して解答するのですが、試験なので、想定外の問題が出題されることもあります。もちろん不合格にさせる目的ではないのですが、試験なので、スキルをチェックする必要があり、そうすると試験の問題文が意地悪に見えてしまうこともあるかもしれません。
できるだけリズムよく、安定したペースで解いていきたいものです。
それに試験には制限時間がありますので、早く解いていくことは絶対必要になります。
そのような解き方をスムーズに行う方法について解説します。
制限時間の3分の2を意識
制限時間は常に意識します。今全体の50%解き終わったところであと残り何分なのか。残り時間は試験の画面に常に表示されていますのでそれで自己管理していきます。
練習の時はストップウォッチなど、残り時間がわかるものを常に用意しておくとよいでしょう。
試験の制限時間は50分ですが、30分から35分しかないと思っておくとよいでしょう。
どんなに事前に勉強していてもわからない問題は数問あるものです。
その問題に対処する時間を前倒しで作っておきます。
全くわからない問題は飛ばす
資格試験は何でも時間が限られています、試験ではなければ時間の許す限り考えることができますが、そうではありません。
そのような中、パッと見たときに全く何を言っているのかわからないときは、その問題をいつまで考えても、思いつけない可能性が高いです。MOSのような実技試験はいろいろあれやこれやと試すことができるので、やっているうちに見つかるのではないかとこだわることもできてしまうのです。
その完璧主義のために、時間を浪費する可能性があります。
ここは、割り切って、一目でわからない問題はいったん飛ばすということをしましょう。
いったん飛ばしてもあとから解きなおすことができます。そのために、飛ばす問題にはマークを付けるボタンがありますので、飛ばす前にそのボタンだけクリックしておきます。
ビジネスにおいて、問題を飛ばす、というのは完璧な仕事にはなりません。しかし、合格というゴールにおいては必要なことです。このように要領のよさもビジネスには必要なので、それも含めて審査されていると考えましょう。
一操作ごとの流れ
ここがこの記事の大きなポイントです。
MOSは問題ごとに実際に操作していくということを繰り返す試験です。その一連の流れをきちんと確実に操作していかないと、未操作になってしまうことになります。
その一覧の流れを紹介しますので、確実に一つ一つの問題に対して、一つ一つの操作に関して、この流れを守るように普段から練習してください。
問題文の確認
問題文を読みます。何を求められているかを把握します。
参考リンク;
手順を考える
問題文に書いてある内容が、どのような操作をすればいいのか、知っている知識の中から思いだす作業をします。自信がなければ、決定にならないように画面を探り、実際の画面からヒントを見つけ出します。
参考リンク:
そしてその手順を頭の中で順番通りに整理します。
完成イメージを想定する
実際に操作した仕上がりをイメージしておきます。
操作する
実際に考えた操作をします。一つも間違わないように慎重にクリックやキーボード操作をする必要があります。
確認する
画面上の仕上がりが思った通りの仕上がりかチェックします。
もし違っていたらリセットする必要がありますが、その前に想定した完成後のイメージのほうが間違っていたということもあるので、問題文ともう一度見比べてから、リセットしてください。
印刷の設定などは画面上の仕上がりは変わりませんので確認はできません。より操作を確実に行う必要があります。
リセットボタンの活用
もし操作の結果、想定した操作になっていなかった場合、リセットボタンを使ってその問題の初めに戻りやり直します。
もしも、どうやり直したらいいかわからないときは、ますはリセットボタンを使わずに元に戻すボタンで1操作戻り、どうしたらいいか実際に思いつく操作を試してみます。そしてうまくいく操作が見つかったらその時にリセットしましょう。
これはもう見つかりそうもない、というときは、その問題にチェックを入れて後で解きなおすようにして飛ばします。
リセット操作はそのブロックの問題を解く前の状態に戻しますが、制限時間は戻ってきません。もし、その想定した動作になっていないときに残り時間を見て危ないと思ったら元に戻すボタンで戻ってもいいでしょう。ただし、元に戻す操作が余計な操作だと判断されないかどうかはわかりません。
見直さずに済むように
最後まで解くと、問題一覧を表示できるレビューページを表示でき、問題をもう一度見直すことができます。
ここで解いていない問題を解くことになりますが、それ以外の問題を見直すことはお勧めできません。たとえ残り時間に余裕があったとしても、です。
普通の筆記試験であれば筆記ミスがないように見直すという常識がありますが、パソコンの実技試験において、その常識は当てはまりません。答えた時点で、その回答は保存されており、それをもう一度見直して解きなおすにはリセットボタンでせっかく記録されている答えを0にして解かなければいけません。
よほど致命的でそのブロックには一つも正解ができていなそうだと思っても、もう一度問題文をよく確認し、それでも間違っていた場合にリセットしましょう。
せっかく正解で解いていた内容を壊して、間違った回答をしてしまうといったことがないようにするためには、見直しはしないと決めることが一番です。
それには、見直しをしないでいいように、一つ一つの問題の読み取りと操作を確実にし、ひとつずつ確実な確認をしていきます。
そういった意味ではノーミスで操作することが必要です。
まとめ
MOSの実際の試験に向かうとき、どのように行動すればいいのかを解説しました。より慎重で確実な操作は、合格する可能性を上げていくことになります。
また、合格のための目的意識を強く持つことも重要で、そのためのポイントは正確性とスピードです。
問題文を確認し、手順を考え、操作後のイメージをして実際に操作、操作の結果がイメージ通りか考える、これの確実な繰り返しがとても大事です。
元に戻すボタンがあるから間違ってもよいと考えてしまうと、余計に多くの手順まで元に戻してしまい、正解ではなくなります。よって元に戻すは危険です。
FOMの模擬問題集の採点プログラムの採点では、1つのタスクごとに正解と不正解があります。実際の試験も同じような採点がされているのであれば、ひとつのタスクに複数の操作がある場合には、そのすべてを正解しないと一部が正解でも配点は0になります。そのような問題ではより慎重に操作しましょう。
このような行動の仕方は、実際のビジネスにおいてもとても重要で、スピードと正確性を意識して使うことで、より周りからの評価も上がっていきます。そこを普段の練習の中で訓練していくことがとても重要で、それが自然に身につくように開発した講座が次の講座です。良ければ受講してみてください。