これが本当のExcel勉強法

01-Excelの使い方

.今、普通になっているExcelの勉強法は、全員同じExcelの機能を学習し、基本的な関数から覚え始め高度な関数に入っていく、ショートカットキーを覚える、といった、機能学習中心の勉強法で勉強しています。

それが当たり前になっているのですが、Excelというものを考えたときに、それは本当の覚え方なのかなという疑問が出てきます。

Excelはどんどん進化していき、新しい機能も関数も出てくるし、操作画面だっていつまでも同じではありません。それに対応できるように勉強するのがExcelの勉強法のはずです。

Excelには共通した使い方があります。本当に基本的なこと過ぎて、残念ながら発信されていないので、あまり大事なことだとは認識されていません。

しかし、この基本的な部分だけを押さえておけばExcel操作の70%はどんなことでも可能になるのです。

範囲選択

Excelの操作は範囲選択から始まり、その選択したところに何をするのかを設定していくものです。この範囲選択が初めに必要ということは強く意識していないと、なぜかできないといったことで途中で投げ出したくなるのです。

範囲選択の方法は実に様々です。その範囲選択を正確に行うマウスやキーボード操作を極めておくことがExcelには絶対に重要なのです。

リボンの操作

リボンの操作方法を覚えておくことも必要です。

リボンにはタブがありますがそのうち意識するのは「ホーム」「挿入」「表示」の3つだけ、あとは「数式」は数式を扱うのだろうな、「データ」はデータを扱うのだろうなというのは、言葉の意味を考えれば自然に思いつくはずで、もし思いつかなくても一つ一つ探ればいいし、探ったものは印象が付くからどこにあるか記憶に残りやすいということが言えます。

また何かを操作したくて選択したときに現れるリボンタブもあって、そのリボンタブでその操作ができることも知っておくべきことです。

リボンは画面の大きさによって大きさが変わるので、本や記事にあるスクリーンショットの画面と変わってしまう場合もありますがその対処もできるようにしておく必要のあることです。

わからないときの調べ方

一般的に誤解されていますが、実際にExcelを使うときの使い方は、一回でビシッと目的が果たせるときはそれでそのまま良いです。このように一回でできるようになるのは、何度もExcelを使っていき、経験を積んでできるようになっていくのです。

経験がない時は、もちろん、一発で決まるなんてことはありません。こうやったらできるのかなとやってみて、想定と違っていたら、元に戻すボタンを押して、違う方法で操作してみる、この繰り返しで正しい方法に辿り着いていくという使い方のはずなのです。元に戻すボタンは本来ミスしたときに使うのではなく、このように操作方法を探るときに使うものだ、という意識は必要です。

また、その機能を設定したい場所を選択場所した後、右クリックすることで、そこでできることの一覧を表示することができほとんどのことは、右クリックでスタートすることで出来るようになります。

関数

Excelの関数はすべて覚えなければいけないでしょうか。決してそうではありません。何か代表的な関数だけを覚えると言っても、それはそれぞれ違う使い方の中で、本当によく使うのかはわかりません。

関数は、それぞれの使い方をひとつひとつ覚えるのではなく、関数の入力の仕方を一つ覚えておくという覚え方をお勧めします。

まず、「=」を入力し、数文字アルファベットを入力すると、そのアルファベットが含まれる関数がリストされるので、それで選べばいいのです。関数を呼び出せば、そこに何を入力しなければいけないのか表示されるので、そこに書いてある日本語の意味をよく考えながら入力してみればよいのです。

その時必要な知識は、関数とは複数の材料を入れて値を求めるものという考え方、複数のものの間は「,(カンマ)」で区切る、最後は「)」で閉じる、この3つだけです。

それにしても、関数の名前を想像できなければその関数にはたどり着けませんよね。

ある程度英語で考えるとわかるような名前になっていますが、すべてが直感的に英語でわかるようになっているわけではありません。

そこで、リボンの数式タブを見てみると、関数がグループ分けされています。その中で自分が今から何をしたいのかをよく考えて選んでいくことで使いたい関数に辿り着くことができます。

それもよくわからないというときは、CopilotやChatGPTに問い合わせ見たらすぐにわかるようになっています。

大事なのは、関数を選ぶときと入力するときに、画面に表示されていることが、何を指しているのか、正しく日本語で考えてみることです。一度これだと閃いても、もう一度もっと正しい考え方はないか考えてみるというくらいの熟慮は必要です。

こうすれば、どの関数でも扱うことができるはずなのです。

本当に勉強しなければいけないこと

上記で書いたものは、すべて実は勉強することで身に着けるのではなく、Excelを使っていくうちになんとなく覚えていくものです。

最初は使い方が右も左もわからないので、Excelの画面の勉強と数式の作成方法だけは教科書などで勉強しますが、それ以降はすべて経験で使えるようになっていきます。

そして一通り上記の使い方ができるようになったら、はじめて、勉強することが出てきます。

何を勉強するのか、それはExcelは何者なのか?ということです。

Excelは表計算ソフトと呼ばれますが、その表計算ソフトとして、どのような使い方ができるのか、どんな仕事ができるのかということを事例を通して学ぶ必要があります。事例を学ぶのには題材が必要ですから、その題材を用意しなければいけません。

それはビジネス場にはたくさんあります。今の仕事をもしExcelでやったらどうなるか、ということを想像してみます。今よりも楽になるのであれば、それはよい研究材料になります。

この練習を繰り返すことによって、Excelを覚えるだけではなく、業務を効率化することを学ぶことができ、仕事がより一層面白くなっていくのです。

まとめ

今あるExcelの勉強法は、きっとExcelというものを考えたときには方向が違っているものと感じています。それが当たり前になっているから、こう覚えるのが最高の覚え方になっているのですが、本来の理想的な姿はこういう形であると私は思います。

この覚え方にはゴールがなく、具体的なビジョンを想像しにくいというデメリットがあるので、目標を設定し、まずは理解したことを確認するために、機能を覚えていくという手順を追った勉強法になったと思うのですが、Excelが登場したとき、おそらくExcelの学習方法は今回提示したものだったと思います。なぜそう思うかというと、私がそう覚えたからです。

このように、今Excelの基礎で網羅しなければいけないと言われているラインと、私が考える基礎の部分はちょっと違っています。

合っている勉強の方法は人それぞれなのですが、根底にはこういう覚え方を、最初であれ、覚えた後であれ、しなければいけないと思います。

タイトルとURLをコピーしました