Excelの試験で最も有名なのがMOS試験です。就職や会社へのアピール力も強く、初めてのパソコン系資格試験として多くの方が挑戦しています。
しかし、合格後にMOSを活用できていないことが多いのが現状です。試験問題集を何度も繰り返す勉強法が必勝法として知られていますが、それでは丸暗記になってしまい、合格後に使えなくなるのは当然です。
実際、テキストを繰り返す学習は非常に面倒で時間がかかり、合格後には何も残らない勉強法です。そこで、私は新しい効率の良い勉強法を提案したいと思います。
MOS Excel試験の目的は、「Excelを自在に使いこなせる人になること」です。私はそう思います。
MOSの出題範囲に含まれる機能をよく見ると、リボンの操作に慣れ、わからない操作があったときにリボンのどこにその機能があるかを探す練習ができるようになっています。
わからないことがあったら右クリックしてみることや、何かをしようとしている部分を最初に選択することが重要です。また、何かをしようとしたときに、まず頭の中で操作方法を考えることも練習できます。
つまり、それぞれの機能操作を通して、いつの間にかExcelのどんな機能にも対応できる力を手に入れることができるのです。これは合格のためだけの勉強では得られない、仕事において絶対に必要なスキルです。
本当のMOSの勉強法は非常にシンプルで、しかも応用しやすい方法です。
その機能がどこにあるかを全部暗記するのではなく、自分の感覚と違うところだけ暗記するのです。
リボンは誰にでも使いやすいように設計されています。そのため、使っているうちに自然と操作が想像できるようになります。例えば、グラフを挿入したい場合は、挿入タブを使います。このように直感で操作が理解できるようになっています。
また、似たような操作は同じタブにまとめられています。例えば、改ページプレビューに表示を切り替える表示タブには、表示の拡大縮小率を変える機能も含まれています。このように他の機能と関連付けて考えると、必要な機能を見つけやすくなります。
このような覚え方で、覚えにくい部分だけを暗記すれば、勉強も楽になります。この方法で学習すれば、初めて使う機能でもどこにあるかを見つけることができるようになります。
MOSの勉強法で一番意識しなければいけないことは「発見」です。
Excelにはたくさんの機能があり、毎日使っていても新しい発見が続きます。新しいことを発見し、それを次に活かすことで、どんどん仕事が楽になっていきます。
もし間違ったり失敗したときでも、「こういう操作をするとこうなるのか」という新しい発見になります。Excelにはそういう面白さがあり、多くの人がそれを楽しいと感じています。
こんな覚え方でExcelを習得できたら素晴らしいことです。MOSの資格の勉強は、こうした自然に苦労なくスキルを身に着ける方法なのです。
こうして自分のできることを増やしていくことこそがスキルアップです。苦しい勉強法ではなく、楽しく身に着けていくことがMOSの目指している勉強法だと思います。
MOSExcelは実際にExcelを操作する実技試験です。 採点は人間が行うのではなく、コンピュータが自動的に採点します。
少し厳しい感じがします。
自動採点の詳細は公開されていませんが、とても正確に採点され、操作の途中経過も採点する可能性もあります。
だから、ひとつひとつの操作をミスしないで一発で決めることが必要。
そのためには、操作する前に試験の問題を見て、操作の手順を考えることがとても重要です。
MOSは実際の仕事でも必要な、ノーミスで操作をするクセをつけることができます。
では、その正しいExcelの勉強法とは。。。
操作がどこにあるのかをすべて暗記する必要はありません。リボンの探り方を知っていれば、各機能を暗記する手間が省けます。
例えば、何かを挿入したいなら「挿入」タブ、表示方法を変えたいなら「表示」タブを使います。このように、今何をしたいのかを考え、そのイメージに合ったタブを探していけば、目的の機能に自然とたどり着けるはずです。
それでも見つからない場合は、時間をかけて探ってみましょう。見つけた機能が予想外の場所にあった場合は、その部分だけを覚えれば良いのです。意外な場所にある機能は印象に残りやすく、覚えやすいものです。
さらに、Excelに限らず、パソコンでは右クリックすると、その場所でできる操作の一覧が表示されます。これを活用することで、暗記の必要が大幅に減ります。
このように、直感と少しの工夫で、効率よくExcelを使いこなせるようになります。楽しみながら学び、スキルを磨いていきましょう!
Excelのすべての関数は、=を入力し、関数名の最初の数文字を入力するだけで、関数の使い方が表示されます。その指示に従って設定すれば良いのです。。
丸暗記する必要はありません。一度でもその関数を操作したことがあれば、どのように入力するかはなんとなく見当がつくはずです。それを思い出しながら入力しても問題ありません。 関数の入力方法に悩んだら、fxキーを押すと、より詳しい関数の入力方法が表示されます。
関数の入れ方で悩んだら、fxのキーを押せばより詳しい関数の入れ方が出てきます。
関数の名前は最初の数文字だけでも思い出せるようにしておくと便利です。しかし、それも丸暗記するのではなく、例えば数を数える関数ならCOUNTのように、イメージで覚えると良いでしょう。イメージできない関数名だけを覚えれば十分です。
このように、効率的に関数を使いこなすことで、Excelの操作がさらに楽しく、便利になります。
まず、どこに何をするのか、何をしたいのかを考えることが操作の第一歩です。これは非常に重要なことで、これをしなければ何も始まりません。
MOSの問題文を読んだ後でも、実際に仕事でExcelを使うときでも、これから何をするのかが自分の中で明確でなければ意味がありません。
そのためには、操作の前に、問題文ややりたいことを細かく確認し、実際に目の前にあるシートと見比べて、どこに何をするのかを考えることが重要です。
どこに操作をするかがわかったら、そこを正確に選択する必要があります。選択が少しでもずれると、思った通りの結果にならないことがありますので、クリックやドラッグの操作も確実に行うことが大切です。
実際に操作を行ったら、その結果が思った通りかどうかを確認します。操作を考え、実際に操作し、確認する。この一連の流れを完璧にこなせる人は、Excelをうまく使いこなしていると言えるでしょう!
以上のことを意識して、勉強を始めてみましょう!
MOSExcel一般の出題範囲を網羅できる問題を作りました。
もちろん無料で配布します。
どこにどんな機能があるのかということを暗記せず、探ってみるというのが重要です。
関数もできるだけ想像しExcelの画面に評されるヒントを見て解いてくださいね。
素直に解ければ1時間程度で解けますが、焦らず解いて大丈夫です。 暗記を意識しない勉強法をこれで身に着けてください。
この勉強法は最終的に初めてする操作でもすんなりと操作できることにつながります。
ファイルは圧縮してあります。
正当例は付けていません。ご自身で調べて勉強していただくためです。
どうでしたか?
後半になるにつれ、出題範囲の中でもマイナーな機能を出しているので難しかったかもしれませんね。
2問めのテキストファイルの操作も操作方法を知らないと全く手につきません。
実はわざと1問目のボリュームを多くしました。はじめからやることが多い問題ってやる気を削がれてしまいますよね。そういったことにも負けない力も仕事では必要なのでMOSの勉強を通して身に着けることができます。
この問題を素直に解ければMOS合格スキルは間違いないでしょう。試験当日の緊張やうっかりがなければ今すぐに試験を申し込んでいいレベルです。
またすべてを素直に解けなくてもぜんぜん気にすることはありません。逆に想像できないところがチェックできたのですから、そのできなかったところの操作の方法を調べて、調べた内容を使って、自分ならどう探っていくか考えればよくて、もしそれでも覚えられないときにはじめて暗記すればよいのです。
何度も同じ問題ばかり解いていると、試験本番で同じようだけど少し違うときにも練習してた時と同じ操作をしてしまうので、できれば暗記じゃなくて、一回一回の操作を新しい気持ちでしっかり探っていくというのはMOSにとってものすごく重要なことです。
実際の市販の自動採点の問題集を使って学習する場合も、暗記じゃなくて、一回一回自分で問題文を理解してその操作を考えてどこでそうするのかイメージして最後に確認する、という勉強法をすれば、実はものすごいExcelスキルが手に入るので、丸暗記は本当にもったいないですね。
正解だからと安心するのではなく、ほかの方法はないのかとか、どうしてこっちの方法ではいけないのかということを考えるのがとても大事なんです。
このページの情報は、Excel講師佐藤嘉浩個人の意見です。