綺麗なWord文書のためにタブオーダーを極める

この記事ではぶら下げインデントの使い方を紹介させていただきました。おかげさまでご好評をいただきました。

今回は、関連して、次のようなケースで、見た目よく合わせる方法をお話します。

数字が半角で、プロポーショナルフォントを使っているので、文字の始まる位置がそろわず、半角や全角のスペースで合わせ込んだものの、合わなかったというこれもよくある例です。
Wordは日本語に関しては弱いところがあります。英語圏で開発されその母国語を扱うようにコンセプトが設定されているからです。年月がたち、日本語にもだんだん最適化されてきてるとはいえ、まだ、基本コンセプトが英語ペースなのだと思います。
そういうことがあるので、Wordの文章で、日付、時間、メンバーなど、項目に分かれている箇条書きのそれぞれの項目の頭はこれから紹介するカイゼン方法を使わない限り、合わないと思いましょう。

カイゼン

前回の記事では、ぶら下げインデントなどの段落書式を使用した位置の揃え方を紹介しました。
今回も似たような手法を紹介します。

まず、前回と同じように、余計なスペースは抜きます。12月18日の人数がたくさんいて、無理やりEnterで段落区切りを入れているのも削除します。

そして、日付の後ろ、時間帯の後ろ、駅名の後ろにタブを入れます。
タブというのは、TABキーを押して入るもののことです。
タブをそれぞれ入れると、タブを入れた部分に右向き矢印が表示されます。

タブのところが空白が入るだけで右向き矢印が見えない時は、ホームタブの編集記号の表示をオンにしてください。

タブを入れると大きな空白が入った感じがしますね。タブは印刷されません。このタブって面白い動作をするのです。

新宿駅の後ろに西口と入力します。

その後ろのメンバーの始まる位置が変わりません。タブはバネみたいに縮むのです。
では、入りきらない文字だったらどうでしょう。

入りきらないので、またバネのように伸びてしまいます。
このタブの位置は、初期設定のフォントで10.5ポイントの文字が4文字分の位置ごとに伸びたり縮んだりします。

ではタブ位置を好きなように設定します。これ、めっちゃ簡単です。
ルーラーを使います。

ルーラーが表示されていない人は、表示タブのルーラーのチェックを入れてください。

タブ位置を設定したい段落を全部選択します。

ルーラーの左側、L字になっていますね。これを確認します。

そしたら、ルーラーの7あたりをクリックしましょう。L字がクリックした場所に入ります。

そうすると、文章内のタブの後の文字の始まりが7文字目に合っています。

そのままルーラー上のL字をドラッグして12字くらいまでドラッグします。
すると12字のところがタブの後の文字の始まりになります。タブ位置は移動ができるのです。
Altキーを押したままドラッグすると微妙な位置合わせができます。

タブ位置の設定のリセットも簡単です。
ルーラー上のL字を下にドラッグするとタブ位置の設定をなくすことができます。

ルーラーの左側のL字はクリックするたびに、いろいろな形になります。
逆L字にして、この状態で、14字くらいで設定します。

そうすると、1つ目のタブの後の文字が14字の位置で終わるように設定されます。
さらに、逆T型にして、19字あたりをクリックすると、2つ目のタブの後の文字の中央が19字の位置になります。

さらにL字にして、24字くらいをクリックします。3つ目のタブの後ろの始まりの位置が24文字になります。

タブはルーラーをクリックしなくても設定できます。右クリックウィンドウで出てくるダイアログボックスの下の方のタブ設定のボタンで出せます。

それぞれのタブ位置が微妙に合っていないようですね。
一回全部の設定を「すべてクリア」ボタンでクリアします。

「タブ位置」の下のボックスに「14」、「右揃え」を設定して設定ボタン
「タブ位置」の下のボックスに「19」、「中央揃え」を設定して設定ボタン
「タブ位置」の下のボックスに「24」、「左揃え」を設定して設定ボタン
ここまで設定して、OKボタンをクリックすると、それぞれぴったりの位置に設定できます。

最後に2行目以降の始まり位置を変えます。
下の図の中のルーラーの赤くなっているぶら下げインデントを24字の位置までドラッグします。

メンバーの始まる位置が揃いました。

この手を使えば、どうしても合わなくてイライラすることもありません。
どうしても合わない時は、線なしの表で作ってもいいのですが、上記の方法を完璧に理解してればその必要もないかもしれませんね。

表で思い出しましたが、タブで区切られている文字列を選択して、挿入タブの表の中の文字列を表にするをクリックしてOKするとそのまま表になってくれたりします。

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