Excelの計算式を後対応する

クライアントに納品したものの計算式が間違った時、当然対応しなければならないのですが、客先ではすでに運用が始まっていて新しいシートを納品するわけにはいかない場合もあります。
そんな時には修正方法のマニュアルを作成してお客様に対応してもらうという手段もあるのですが、お客様が万が一、作業を間違えた場合のリスクを考えるとなかなかその方法も難しいです。
運用するシートが1枚だけならいいのですが、複数に渡っていたり実際に運用している場所が違っていたりすると、その利用者ごとにその訂正をしてもらわなければいけません。
どうしても、ソフトウェアは後からデータを修正する必要がある性質のものでもあるので、後からの訂正をお客様が苦労せずに確実に設定されるような仕組みを考えておくことが重要です。
そこでマクロの記録で修正した手順を記録し、それをお客様の方で実行してもらうというのが一番確実な気がします。
ただ、それでも操作間違いは起きそうなので、次のような手順でマクロの記録をすればいいのではないかなと思います。
まず、訂正する手順をマクロに記録します。
この時気をつけなければならないのは、修正するシートとセルを確実に選択するために関係のないシートの関係のないセルを選択している状態からマクロの記録を開始します。
シートが1枚しかない状態だったらシートの選択は必要ありません。
変更する計算式はあらかじめ指定のセルに入力しておいて、マクロ記録中にそのセルを選択してF2キーで編集モードにしてそのままEnterで確定します。
ここまでできたら、以下のVBAを記録したマクロのVBAコードのはじめに貼り付けます

‘ Keyboard Shortcut: Ctrl+Shift+M
MsgBox “修正するファイルを指定してください。”
Workbooks.Open Application.GetOpenFilename(“Microsoft Excelブック,*.*”)

このVBAはファイルを指定するVBAで、お客様が修正したいファイルを指定できる形になっています。
さらに、ショートカットキーControl+SHIFT+Mで開始するようになっています。
ここまで作成したら動作チェックをして、このツールをお客様に送ります。
その際には以下のような文章をメールに書くと良いでしょう。そのままコピペできる文章になっていますのでぜひ活用してください。

この度はプログラムの修正をお願いすることになり、申し訳ございません。
送付いたしましたファイルを開いていただき、CtrlキーとShiftキーを押したまま、Mのキーを押します。
すると修正するファイルを指定できますので、ファイルを指定していただいたら自動で修正をします。
お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。

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