Excelのキホンですが、計算式は括弧をうまく使おうという話

1000円持っていて、300円のものと200円のものを買ったら残るのは500円です。
これをExcelの計算式で表すと次の計算式になります。
=1000-300-200
1000円持っていて、100円のものが3個と200円のものが2個買ったら残るのは300円です。
これをExcelの計算式で表すと次の計算式になります。
=1000-100*3-200*2
1000円持っていて、150円のものの50円引きしたものが5個、200円のものの50円引きした物を2個買ったら残りは200円で、次の計算式になります。
=1000-(150-50)*5-(200-50)*2
これらは算数で習う四則計算の法則に従っています。
算数で習う四則計算の法則でポイントは次の三つです。

  1. 掛け算・割り算の方が、足し算・引き算より先に計算する
  2. かっこがあったらかっこを一番初めに計算する
  3. 足し算・引き算しかないものは初めから計算する

Excelもこの法則で計算しています
実はこの3番目の足し算・引き算しかない場合は初めから順に計算するというのは、義務教育が終わってから何かに書いてあることは少なく、印象が薄くなっていることはないでしょうか。私はすっかり忘れていました。
1000円持っていて300円のものと200円のものを買った場合、300円と200円を足した後に1000円から引く、実務的にはそのような計算を頭の中でしているのですが、それをそのままExcelで計算すると次の計算式となり、答えが900円と求めてしまいます。
=1000-300+200
このまま、計算結果をチェックしないまま完成品にしてしまった場合、後から出る損失は計り知れません。
このような場合はわかりやすいように、支出の合計いくらで、現在額がいくらで、答えがいくらになるという計算式を作るべきだと思います。
そこで次のような計算式が算数としては正解となります。
=1000-(300+200)

まとめると、Excelの計算式では、ひとくくりにできる要素は括弧でくくった方がいいということになります。

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