問題です。「〇〇製作所」+「株式会社」はいくつでしょう。
答えを出すことはできません。文字は足し算できないからです。
でも、「〇〇製作所」+「株式会社」をくっつけて「〇〇製作所株式会社」にすることはできます。
今回は文字列の計算方法について紹介します。
文字列同士をくっつける
文字列同士をくっつけるためには、文字列同士を「&」で繋げます。
文字列は”で囲む
計算式内の文字列は、”で囲む必要があります。
ただし、文字列データをセル参照で指定する場合は囲まなくてよいです。
また、セル内に計算式ではなく文字列を入力する場合も不要です。
「”」で囲むケースは唯一、文字列を計算式内に直接入力する場合だけ囲みます。
文字列計算式の実例
では、実例を見ていきましょう。
=”〇〇株式会社”&”御中”
で「〇〇株式会社御中」になります。「&」でくっついています。文字データの計算式なので、文字データが”で囲まれています。
=”宮城県”&”仙台市”&”青葉区”
で「宮城県仙台市青葉区」になります。「&」はではいくつもの文字列をくっつけることができます。
=”第”&1&”週”
で「第1週」になります。「1」は文字データではなく数値データなので、”で囲んでいません。
=”第”&1+3&”週”
で「第4週」になります。「1」と「3」の数値データ同士を足し算した答え「4」を結合することもできます。
セルA1に「大川」と入力されていて、
=A1&”様あて”
で「大川様あて」になります。セル参照の「A1」は”で囲む必要はありません。セルA1の内容を「平田」に変更すれば「平田様あて」に変わります。
計算後に表示がおかしいケース
=10%&”以上”
の計算式では、「10%以上」になってほしいのですが、「0.1以上」になってしまいます。「10%」は数値データなので”で囲む必要はありません。ただ、10%は数値データですので、Excelは勝手にExcelにとって一番わかりやすい「標準」の表示形式に変更してしまいます。
また、「2018/12/31」をセルA1に入力している状態で
=A1&”以降”
の計算式では、「43465以降」となります。これも、「2018/12/31」はExcel内部では、「1900年1月1日」からの日数でされていて標準形式の表示形式にすると43465日目という意味でこのような表示をしていますが、これでは何かよくわかりませんよね。
この対応をするためには、表示形式を反映した文字列を出すTEXT関数を使います。
=TEXT(10%,”0%以上”)
で、「10%以上」となります。TEXT関数の1つ目の引数では数値を指定して、2つ目の引数で表示形式を指定します。
=TEXT(A1,”yyyy/mm/dd以降”)
で、「2018/12/31以降」となります。
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