Excel系YouTuberの王、おさとさんこと、長内孝平さんが満を持して書かれたExcel本です!
これは私を含め、いつか出してくれたらいいなと思っていた人も多かったのではないでしょうか。
Excelを教えるっていろんな形があって、私自身も直接教えたり、ブログで伝えたり、おさとさんと同じYouTubeの動画で教えたりしていますけど、どれもメリットとデメリットがあるのです。
覚えたい人に実際に操作をしてもらおうと思うと、実際に直接教えるか、書籍の方がよくて、ブログや動画だと、活用の仕方を理解してもらわないと、初心者にとってはさらっと見て終わりになっちゃったり、疑問があっても解決方法がなくなったりするからです。
そこで、動画で教えることをしているおさとさんは、このあたりをどんな風に考えているか、そこにものすごく興味がありました。
おさとさんのExcel覚える理論
その興味に、いきなりこの本は答えを出してくれます。
「それなら、本と動画をミックスさせちゃえばいいじゃない」
ざっくり言うとそういうことを言っています。
私なんかは、テキストで「ホームタブの中のフォントグループの中のフォントの色の下向き三角をクリックします」とよく解説文を書くのですが、これは正直、いいのかなぁと疑問に思いながら書いています。これは正式用語で覚えなければならないからそうするのですが。
でも、わかる人にはその方がいいのですが、わからない人は、ホームタブの場所、フォントグループって何?、下向き三角って?みたいな迷いが出るんですよね。
慣れていれば、どこにそのボタンがあるかわからない時に、あちこち見ないで左上からゆっくり一つ一つ探っていくことができるのですけど、初心者はあちこち見てどこにあるかわかんなくなるのです。これ、初心者あるある。
動画ならば、そこが完全に手順としてフォローできるので問題なくなりますし、何度も繰り返して慣れたら、その時にテキストの文と動画を見比べて、ああ、ここがこうだったんだと理解できると思います。
そういう使い方を、この本ではしたらいいんじゃないかなと思います。
唯一の学習での課題
この本の欠点というとおさとさんには失礼なのですが、ひとつだけ独学では難しいことがあって、実際にExcelを使って操作する画面と、参考にするおさとさんの動画を同時に見るとなると1画面ではできなくて、2画面必要なのです。
もし使えるパソコンが2台あれば、2台を使って操作してほしいです。それがベストです。
もし、パソコンが2台なければ、動画をスマホで表示して、パソコンでExcel画面を表示します。もしも、スマホもなかったら、動画を見ながら本を徹底的に繰り返し見くらべます。覚えたら、実際に本だけ見てExcel画面を操作します。
そうすればいい独学ができるでしょう。
この本の学習内容
レッスン内容としては、機能や関数を一つ一つ覚えていく形です。
その中には、ただそれらを紹介するだけではなく、まるで学習者とおさとさんが一緒にいろいろなトラブルを対処していってるように感じます。
初心者が陥りやすい、よくあるExcelトラブルを例に解決法を提示しています。
この本は、おさとさんがインストラクターというより、メンターになのですね。
あと、この本を読むうえでぜったいにしてほしいことは、重要なところは黄色のマーカーで記されているのですが、ここ、要点ですよ。おさとさんが言いたいことはこのマーカー部分を見ればわかるので、全体の内容をさらっと把握したら、マーカーが何を言ってるか考えて疑問がなくなるまで繰り返し学習です。
最後に、おさとさんはすごい!
読書感想としては、正直に言うと、ものすごく嫉妬してます。こんな伝え方があったなんて。発想できませんでした。やはりおさとさんはすごい。この本はやる気のあるExcel学習者にとってはとんでもない武器になります。私は私でまた違った私の得意なアプローチでExcelを世の中に広める貢献ができればかなと思ってます。私はWordやPowerPoint、Accessもやらないとですね。負けてられません。
本の紹介
できるYouTuber式現場の教科書
著者
長内孝平さん
出版社:インプレス
ISBN:978-4-295-00558-2
発売日:2019/2/1
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