Excelが使いにくい、なんか難しい、覚えられない、と言われる原因は、もしかしたらこれじゃないかなと思ってツイートした内容がこれです。
不思議。
こうなってると、どこに何を入力するか人間はわかるんだけど、Excelはどこが何の項目かわかんないんだよね。 pic.twitter.com/Dm4gmNLsuT— 佐藤嘉浩(Excelの魔法使い・スピルのひと) (@yosatonet) 2019年3月3日
新人トレーニングとかに役立つかもしれないので、詳しく解説していこうかと。
Excelはそれが何かわからない
セルに「東京」と入力するじゃないですか。
それって私たちは日本の首都、東京の地名だとわかります。でもExcelはこれが2文字の文字としか認識できません。
同じように「42.195」。私たちはこの数字を見て、経験からフルマラソンの距離を思い浮かべ単位はキロメートルと判断します。しかしExcelはこれも小数点以下3桁の数値としか認識できません。
例えば、上司に「今度東京に出張をお願いね」と指示があったときに「東京」ってなんですか?品名ですか?何かの種類ですか?」なんて聞き返したら、仕事にならないわけです。
こんど「42.195走ります」と言われて「42.195m走るのか、中途半端な距離だな」なんて思ったら話が通じないわけです。
でも、Excelはわからないのです。
これが、実はExcelと人間の間にある高い壁なのではないかなと、パソコンインストラクターの活動を通して、たくさんの生徒さんを見てきたわけですが、最終的にここにたどり着いています。
Excelは考えない
Excelは計算式を活用して、答えを導いてくれる。そう思っている人も多いですし、それは間違いではありません。
しかし、そのためには、どんな計算をして、どのような計算材料があって、答えがどういったものがほしいか、全部、あらかじめExcelに設定しておく必要があります。
これがなければたった1+1の計算ですらしません。
まとめ
Excelは人間ではないこと。
人間は、なんとなく経験や話の流れでなんかわかるけど、Excelはどれが何かわからないし、これが何かと教えてあげれる方法もありません。
できるのはたったひとつ、人間がお願いした計算と処理のみです。
そのためにはExcel自体は、そのものが何であれ関係ないのです。あえて言えば文字と数字の違いしか意識できません。
Excelへの指示は自分で行わなければならないもの。
なので、人間がすべてExcelに設定という形で指示しなければならないし、それは使う人が責任をもってしなければならないことで、思い通りにいかないのは、人間の設定方法が悪いと言えます。
しかし、完全に人間がしてほしいことをExcelに指示でできた時は、文句なしにとんでもなく仕事をし始めます。
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