報告・連絡・相談。これはビジネスにおいて大事なものとされています。
略して「ほうれんそう」と呼ばれています。
これがしっかりしている職場は私はとても働きやすいのですが、最近では「ほうれんそう」なんか古い、とか、受け取りようによっては、ほうれんそうを全否定している場合もあったりします。
しかし、私は「ほうれんそう」はビジネスにおいて大事なファクターであり、否定されがちな日本式ビジネスのいいところの一つだと思っています。
ほうれんそうって
おさらい。ほうれんそうの実際は何者なのか。
- 報告
報告は、進捗率50%とかタスクを完了したなどの進行状況だったり、問題があったりだったり、困っていることだったりは言わなきゃ伝わらないので、報告します。
問題だけじゃなくて、うまくいった時も、何を試してうまくいくようになったのかも報告します。
このような報告を上司にするのは、自分がきちんと仕事をしているということを証明することにもなります。
時間と手間はかけませんが、報告をするために仕事をしている、と言ってもいいと私は思っています。
- 連絡
連絡は、例えば担当としてみんなに知っておいてほしいこと、営業であれば営業先の臨時休業とか、営業先からお歳暮をもらったとか、みんなに知っておいてほしいことを伝えます。
これは、自分が、万が一、長期にわたり業務を休まなければならない時に、スムーズにみんなに引継ぎができるようになるのがメリットだし、そうなるように連絡するのがいいと思うからです。
- 相談
自分自身で判断付くこと、調べられることは自分でしなければなりませんが、自分だけで判断できない場合があります。
例えば定価でしか販売できないものを値下げ交渉されたとか、引き受けた仕事が納期に間に合わせない見込みだとか、自分では解決できないことはたくさんあります。
業務ははじめ理解していても、後からの疑問が出てくることもたくさんあります。
そういう時は上司に相談します。
例えば、クライアントから、モラルに反するような要望があったとして、自分で判断すれば責任は自分ですが、上司に相談すれば、責任を分散させることができます。
身を守る
ビジネスのうまい人は、身の守り方がうまいです。
身の守り方と言っても、何もしないでじっとしているというより、攻めの姿勢でありながら身を守ることがとても大事です。
私はビジネスにリスクがあってはいけないと思っています。
リスクを取らないビジネスなんてあるのか?と思うかもしれないですが、リスクをどれだけリスクではなくして本番の日を迎えるか、これがビジネスの本当のやり方だと思っています。
それは個人個人も同じで、自分に責任が取れる範囲は決まっていて、それは自分で決めるものではなくて、会社が決めるものです。
その会社の中で、リスクをリスクでなくするためのツールが「ほうれんそう」なのです。
ほうれんそうをしろ、ほうれんそうします、というものではなく、ほうれんそうをすればビジネスは楽になるよ、仕事、楽になるよというものなのです。
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