公認会計士・税理士の羽毛田睦土さん(https://twitter.com/excelspeedup)のピボットテーブルの本が発売になりました。
ピボットテーブルとは?
ピボットテーブルとは、ExcelのExcelらしい機能の一つと言える機能です。
この機能のためにExcelがあると言っても過言ではありません。
次のような表で、商品ごと、お客様ごとの販売個数と金額を集計してくれ、と言われたら、電卓だったらとんでもない労力がかかるでしょう。
しかし、ピボットテーブル機能を使えば5秒もあれば次のような表に集計できるのです。
なにやら難しい機能のように思えますが、実は特別な機能ではなく、私自身、Excelの初心者に積極的に教えていく機能なのです。
この本の使い方
とにかく初心者はP30から実際にやってみましょう。
そして何が起きているかまず目で確認しましょう。
その便利さにビックリするはずです。
そうしたら、最初に戻って、ピボットテーブルとは何かを読めばものすごくピボットテーブルが何者かわかります。
読み進め方なのですが、とはいえ、ピボットテーブルの便利さはご自身が何に使うかを意識しなければ興味が出ません。
そこで、Chapter8をなんとなくはじめに眺めてみることもお勧めです。
ピボットテーブルがわかるとこんな集計表が作れる、という例が書いてあります。
目の前にある会社の売上データなども想像しながら照らし合わせてみてください。ピボットテーブルが何かを生み出すことに気付くかもしれません。
Chapter6、7は純然たるExcelの機能ではなく、PowerQueryというこれもまた便利な機能なのですが、まずはそれ以外のところを把握してから、PowerQueryは学習すると良いかもしれません。難しくはないのですが、Excelではないので、そこから来る違和感でその先を読みにくくなってしまうかもしれません。Accessなどのデータベースを経験されている方は大丈夫だと思います。
この本を読んだ後に参考になる本を紹介されていますが、私が一番おススメの次の本は、
https://www.fom.fujitsu.com/goods/nisshopc/fpt1512.htmlです。
読書感想
今までピボットテーブルは経験者にじゃないと教えられないという思い込みみたいなのがあって、ピボットテーブルはVLOOKUP関数の後、みたいなこともありましたが、ほんとに初心者にでも絶対に利用してもらえるはずなんです。
Excelを計算ツールとした場合、電卓のように使うということで、一番手っ取り早く仕分けと集計を行うのは、ピボットテーブルなんですよね。Excelって結局業務効率化ツールも作れるけど、そもそも何かって言ったら、数値を仕分けして集計するものじゃないですか。そこの根本である機能がピボットテーブルなのです。
という意味で、初心者にも安心してピボットテーブルとは何かを知ってもらえるテキストとして、この本は有効活用されるべき本だと思います。
そしてChapter3には、Excelで表を扱う際のとても大切なことがたくさん書いてあります。はけたさんのお話を聞く限り、ここが一番要点な気がします。これがExcelスタンダードだと覚えるべき内容です。これは業務効率化ツールを作る時にも役立つことです。
唯一、一つだけ、僕ならこうしたなあというところは、ピボットテーブルはビジネスデータ集計をすることで、会社の売り上げに貢献することができるということをもっともっと書いていたと思います。しかし、これも本という媒体でターゲットが不特定多数だとなかなかいいにくい。
もちろんこの本を読んで、ビジネスデータの様々な分析ができるようになるということも申しあげておきます。
書籍情報
- いちばんやさしいExcelピボットテーブルの教本 人気講師が教えるデータ集計 が一瞬で終わる方法
- 著者:羽毛田睦土さん
- 発行所:インプレス株式会社
- 本体価格:2,200円+税
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