近年、プログラミングスクールが増えましたし、義務教育でプログラムを勉強するなどプログラミングを勉強することが推奨されているし、勉強することがいいことだと言われています。
しかしそれは何故なのでしょうか。
よく、プログラムを勉強すれば仕事の効率が上がるスキルを手に入れると言われますが、プログラミングを学ぶ理由はそこで説明が終わっていることが多く感じます。
仕事の効率が上がるスキルとは何なのでしょうか。そこまで掘り下げないと本当のプログラミングを学ぶ魅力は伝わらないのではないかなと思っています。ともすれば国が政策としてプログラミングのできる人を育てる国が成功したからと言ってそれを真似てプログラミング学習に力を入れようと言っているだけで、プログラミングスクールや、それぞれの教育機関がそれに乗っかっているだけなのでは?とも捉えることができてしまうのです。
しかし私もパソコンを使う人間の一人としてプログラミングを学習する魅力について自分自身として魅力があると思っているのでそこを掘り下げて説明していきたいと思います。
プログラミングに必要な知識って?
プログラミングというのは別に特別なスキルが必要なわけではありません。英語のような文法はありますが、それは何かをどうしたいということをパソコンに指示することだけなので普通に会話するのとあまり変わってないような気がします。あえて言えばパソコンにわかるように話しかけるということくらいです。
何のスキルが必要かと言うと、そのプログラムを動かしたり動作チェックや訂正したりするための仕組みの操作が必要なのです。
Cであればコンパイラ、PHPならサーバーの設定とブラウザ、テキストエディターの使い方、VBAであればそのアプリケーションとVBEの使い方です。
それに合わせてパソコンの操作が必要になります。
実はプログラミング自体は、独自のアイデアではなく、従来あるものを定型的に使うことであれば実はスキルはいらないものだと考えています。
プログラミングで起きること
プログラミングをすることで新しく覚えることは、パソコンの基本的な使い方とそのプログラム言語を操作するツールの使い方だけで本当にプログラミングができるでしょうか。
プログラミングをしていると何が起きるかと言うと、はじめに何かの問題を解決するという目的があるはずです。もしその問題を発見したのが自分ではなく誰か他の人ならばその人から依頼があったり、逆に聞き取り調査をしたりすることが必要です。
聞き取った内容を自分なりに理解する、つまりその問題をどう解決していくかを担当者レベルで理解することをしなければプログラミングすることはできません。
実際にプログラミングをしている間はトライ&エラーで一つ一つの動作が正常に動作するように作り上げていきます。
完成したら、全体的に動いているかチェックします。
この流れの中にこそプログラミングを学ぶ理由があると思います。
プログラミングを学ばなければならない理由
はじめの課題をその課題を見つけた人とコミュニケーションをとるということは、自分と相手の価値観をそろえるコミュニケーション能力が必要ということになります。コミュニケーション能力はどんな形であれどの世の中も必要なものだと考えています。一般的な言葉であれば報告連絡相談です。口頭でのコミュニケーションもあるでしょうし文章でのやり取りもあるでしょう。そのような能力は社会人として会社組織や会社同士のやり取りの中で、嫌な思いをせずに活動していくために必要なものだと思っています。
プログラミングに限らず仕事にはトラブルやアクシデントがつきものです。初めて体験するトラブルが毎日のように発生しているのです。それに対していろいろな手法で問題を解決していくこと、それで最終的なゴールにたどり着くこと、これがプロフェッショナルの仕事の仕方だと思っています。まさにトライ&エラーで解決する能力です。
仕事が終わったら本当に終わっているのか、ただお客さんに納品してそれで終わりでいいのか、きちんと確認するというのが最後の仕事です。最後の仕事が終わらなければその仕事はいつまでたっても終わらないということになってしまいます。普通の仕事として動いているうちはそんなに感じないのですが、私は最後の総仕上げの仕事に一番エネルギーを使いますし一番気を使います。本当に終わらせていいのか少し恐怖感を持っているくらい慎重になっています。仕事終わらせることはものすごくパワーのいることでそれがしっかりできる人と言うのが社会にとって必要とされる人なのかもしれません。
このように、プログラミングを学ぶということは、パソコンに詳しくなって嬉しくなるという目的よりも、人間的な成長があるから学ぶものですし、社会でストレスなく仕事をするための手順やノウハウを手に入れるのが本質だと考えています。
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