パソコンのきほん

今回はものすごくパソコンをはじめて使う時に知っておく内容を書きます。

従来はパソコンの話をするときに、パソコンの歴史だったり、パソコンの中身の構造だったり、AND、ORのような論理だったりを説明していたりするのですが、それよりもそれ以前の話で、なぜあなたはパソコンを使うのですか?という利用者視点の話をしなければと思いました。

仕事とパソコンの関係

パソコンはどういう装置なのかというと、人によってはなんでもできるという人がいますが、なんでもはできません。実際に料理をすることはできませんし、洗濯もしてくれません。

あくまでマウスやキーボードから入力されたものに対し、画面上で表現することしかできません。なのになぜここまで使わなければ仕事にならないとまで言われる装置になっているのでしょう。

工場でモノ作りをするのにパソコンだけではモノ作りはできません。商品の配送も車などの移動手段を使わなければパソコンだけではできません。実はパソコンだけで成立する仕事はむしろ数が少なく、パソコンは仕事を補助するものに過ぎないのです。

中にはプログラマのようにパソコンで動くものを作るのが仕事の方はパソコンがメインの道具になるのでしょうけど、そうではない方はパソコンを主体的に使う仕事ではないのです。

パソコンは考えない

パソコンは人間で言えば脳と例えられることが多いです。しかし、考える事自体を全くやってくれません。え?と思うかもしれませんが、考えるということはすべて人間が行なっているのです。 

ネットを使っているとまるでパソコンが何かを判断してくれるように思えるかもしれませんが、それはネットの向こうの人が判断しているに過ぎません。

何を目的にしているかや、より効率よく仕事しようという意識はパソコンには全くなくて、パソコンにとっては、それはどうでもいいことなのです。そのどうでもいいことに対して、どういう目的があるかとかどうやってほしいとか具体的に人間が指示しなければ、パソコンはいつまでたってもただの箱から進化しません。

パソコンをうまく使う

そのような中でパソコンをうまく使うというのはどういうことなのかと言うと、パソコンに対して何をして欲しいのか具体的にイメージする、そして、どうやったらそれが実現できるかを考えてその作業をパソコンに指示するということが大事です。

パソコンは感情がないので、人間ではストレスを感じるような指示でもパソコンにとって可能なものであれば何事もなく動いてくれます。 疲れることもありません。

ちゃんと目的を持ってきちんと指示さえすれば、どんな退屈な繰り返し作業を何百回何千回と繰り返してくれます。

ある意味、仕事の指示の内容を把握できない部下に繰り返し作業を指示するようなものです。ただ、もし本当に人間の部下にその作業を頼んだのであれば、だんだんスキルアップやスピードアップするとか繰り返し作業で退屈だと不満に思うということがあるでしょう。パソコンは初めに作業を指示した内容のクオリティのまま最初から最後まで行い成長することはありませんが不満もありません。

自分の中に考えるパソコンを作る

パソコンを使っていると不思議なことにパソコンが成長しているような錯覚に陥ることがあります。

実際には、それは自分自身がパソコンに慣れてきた証拠でもあります。

私もそう思えた時期がありました。特にMacの場合、そのように感じることが多いような気がしてそれも一つのMacのメリットだと感じています。

パソコンに慣れてくると、どのように指示をしたらいいか勘所が頭の中に出来てきます。これは勉強すればわかるというものではなく、まさに慣れでしか形成されないものだと私は思っています。

その勘所は頭の中に一種のパソコンを作るようなものだと思います。 何をするかの目的があってそれをパソコンで実際に操作する前に、頭の中の想像の中のパソコンで操作してみておそらくこういう風になるだろうというところを想像し、実際にパソコンで操作をしてみて、もし違いがあったら、その差を埋めるために何をしなければいけないのかをさらに想像してみる、ということが重要です。

操作の結果イメージと違ったら

慣れれば慣れるほど操作の結果がイメージしたものと同じになってくるので、だんだんパソコンが言うことを聞いているように感じてきます。

もしも操作したものがイメージと違っていたら、まず初めにするのは、元に戻すことです。Ctrlキーを押したままZのキーを押す操作ですね。ただ元に戻す操作は戻る操作と戻らない操作があります。それははじめから感覚として掴むことは難しいかもしれません。わからないうちはできるだけ操作するたびにこの操作が元に戻るかどうかイメージして、もし元に戻らなければその操作は元に戻らないと経験で覚えていきましょう。そのうち、こんな操作はこういうわけで元に戻らないというのが自然と分かるようになってきます。

イメージできないときの手助け

頭の中にパソコンを作るためにはイメージすることが大事なのですが、そのイメージがまるで出来ない時は、まず操作したいところを選択して右クリックしてみましょう。そうするとできること一覧表がメニューで表示されるのでその中から選択していきます。

もしもそのメニューの中にやりたいことがなければリボンからやりたいことを探していきましょう。

頭でその操作が便利だと思えば、人間は便利なことが大好きなので、自然とやり方を覚えています。 

まとめ

今回はパソコンの初心者の方向けの記事だったのですが、もし、経験者の方で、この内容が初心者の方に必要なことだとお思いになられた場合は、この考え方をぜひ初心者の方に伝えてくださるようお願いいたします。

初心者の方向けのパソコンの役立ち情報は、実際の機能操作が多くて、パソコンの環境や実際の画面とのちょっとした差異で初心者の方は不安に思い、そこから先に進まなくなってしまいます。そうなる以前にこのような考えが根本に必要だと思いました。

初心者の方にパソコンを使う上でお願いしたいのは、苦手だと思わないことです。実際にパソコンが苦手という人の8割はパソコンが苦手ではありません(断言)。パソコンが得意というと様々なデメリットもこの世の中ではあるので、無意識のうちに苦手と思い込んでいるケースもよくあります。そのような世の中を変えていかなければいけないとも思っているのですが、今一度ご自身が、本当にパソコンが苦手なのかどうかを考えてみて欲しいと思います。

その上で本当に苦手な方は、おそらく苦手なポイントがあります。それが2、3個重なっているケースもあります。そこから脱却するにはご自身一人の力では難しい場合もあるので、パソコンスクールやプライベートレッスンをお勧めします。パソコンスクールもただ課題をクリアするだけのパソコンスクールではなくて苦手を克服できるパソコンスクールを選んでください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました