Office2021が2021年10月5日に発売されました。実際にはMicrosoft365の機能からだと、Microsoft365はネット越しにどんどん最新機能がアップデートされているので、その状態から追加された機能はありません。
Office2016や2019からは追加された機能がたくさんあります。それを中心に紹介します。
見た目
見た目が変わりました。見た目に関してはMicrosoft365から見ても変更になっています。
- 全体的に白くなりました。
- ボタンやスクロールバーが丸くなった印象です。
- クイックアクセスツールバーはタイトルバーにありましたがリボンの下にあるのが標準です。下向き三角をクリックして従来通りタイトルバーに表示するのは可能です。
- クイックアクセスツールバーにはボタンが表示されていません。下向き三角をクリックすることで表示するボタンを選択できます。
- クリックアクセスツールバーに「元に戻す」ボタンがなくなりました。その代わり、ホームタブの左側に「元に戻す」と「繰り返し」のボタンがあります。
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Microsoft365とOffice2019ではすでに使えていました。新しいコメント機能で、コメントをスレッドで表示できるものです。
従来のコメントの名称はメモに変わりました。Excelではメモ機能は使えますがWordではメモ機能を呼び出すボタンがなくなりました。
手書きの線
Microsoft365では使えていましたが、図形の線を手書き風にする機能が付きました。
Word、Excel、PowerPointで使えます。
Excelのスピル機能
今回のバージョンの違いで一番大きなトピックはこのスピルです。
Microsoft365ではすでに使えていました。
従来は、次の合計欄を求める場合、セルC2に「=A2*B3」の計算式を入力して、下にオートフィルし、C2からC5のセル範囲に計算結果を求めていました。
スピル機能が搭載されているExcel2021では、セルC2に「=A2:A5*B2:B5」と入力するだけで、オートフィルせずとも範囲に答えが求められるという機能です。
従来Excelの計算式の答えは1つのセルにしか求めることができませんでしたが、Excel2021以降は複数の答えを出すことができます。
このスピルの機能とその応用関数を使うことによって大幅な業務改善が可能になります。
私のシミュレーションでは、手作業でExcel請求書を1枚作成するのに5分かかっていたとすれば、1か月分に30件の請求書があるとすれば、5分でその30件を出力できるようになります。そこまではマクロやVBAは必要ありませんが、マクロやVBAを組み合わせればその作業を全自動で行うものを作成できます。従来、そのようなシステムの開発時間が8時間だとすれば、システムの作成時間を1時間弱にすることができます。
Office2021新機能YoutubeLive
Office2021発売前日の10月4日にYoutubeでLiveをした新機能の紹介はこちらです。
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