この春始まったばかりの新資格、Information Technology Specialistを受験してきました。3科目あるうちのネットワーク分野である「Networking」の科目を受験しました。
試験が始まったばかりでどんな試験かという概要もはっきりしないままの受験となり、かなり苦しい戦いをしました。
Information Technology Specialistとは
MOSやIC3などの試験を運営している株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営する試験です。
Artificial Intelligence(AI分野)、Networking(ネットワーク分野)、Network Security(セキュリティ分野)の3科目があります。私が今回受験したのはNetworking科目です。
試験はCBT形式で、コンピュータ上で回答する50分の知識試験です。
受験料は13,200円(税込)で、まだ試験会場が少ないのですがだんだん増えつつあります。
Webサイトでわからないこと
- 全世界共通の試験なのか
- 出題数と合格基準(こちらはおそらく公表なし)
難易度
私自身、パケット通信のハードウェアの仕事の経験がありましたので、Networking科目を選択しました。何はともあれそのベースがあって合格できるという保証はないので、WebサイトにあるPDFファイルの試験範囲を印刷して出てくるキーワードを片っ端からググるということをして試験当日を迎えました。
こんだけは勉強した pic.twitter.com/VbHVA0moKl
— 💻佐藤嘉浩📉MOS365&2019全試験コンプ💹日商PCプロフェッショナルのパソコンの魔法使い (@yosatonet) April 11, 2022
が、その対策で合っているのかわからない状態のまま受験しました。結果、半分以上がわからない状態で、わからない問題は鉛筆を転がすように適当な選択肢を選んだということもしました。それでなんとか合格点ギリギリでした。しかし、出題内容はおそらくですが、きちんとターゲットを絞って勉強していれば合格ラインは堅かったと思います。勉強も半分は当たっていたんだろうなと思います。ITパスポートレベルかもしれませんがNetworking科目に関してはかなり幅が広かったと思います。
勉強法
どんな人が合格できるかということを考えると、自分でLANやWifi環境を構築したことがある人、できればL3スイッチで社内LANを構築したことがある人であれば行けるだろうなという気がしました。でも実際にはそれを実体験できるかというとインフラエンジニアならまだしも一般のデスクワークでは難しいと思います。しかし、試験の難易度を考えると、その層に向けた試験だろうなと想像が付き、また、その層の方に受験してほしいと私自身思いました。このスキルを使わないにしても持っている人がオフィスに多くなれば仕事は回るだろうなと。まあまあ使用パケット量をギガと呼んで正しい用語と思っている層には正直ちょっと難しいだろうなと思っています。
その点から考えると、今回受験したNetworking科目に関しては、NTTドットコムマスターアドバンスの対策による座学が現実的だろうなと思いました。しかし、座学だけだと実際にこの試験対策で勉強したケースのトラブルや課題が目の前に現れた時に対応できるかどうかというのは難しいところもあるので、せめてHUBを買ってきて各家庭のルーターから有線でパソコンを繋いでPINGを通してみるくらいの設定はやったほうがいいと思います。
これからの課題
試験の知名度が上がってもらわないと今回受験した受験料に対する価値も半減してしまうので知名度を上げてほしいと切に願います。
そのためには受験しやすさを考える必要があり、それには対策テキストと模擬試験が必要になります。
せっかくの良い方向のスキル証明のための資格ですので、誰もが知る試験に育っていただければと思います。
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