Excelが入っているパソコンを購入したつもりが実は入っていなかった、ということが稀にあります。パソコンの世界では、そういったことは初めに確認しなければならないことという常識になっていますが、そういったことは一般的にはまだまだ浸透していないような気がします。従来はほとんどのパソコンでExcelは初めから入っているものでしたが、最近は後からOffice365を契約するようにしている、というケースも多くあり、過渡期なのだと思います。
今回は、様々な理由からExcelに金額をかけられない場合の対応方法を説明します。
まずは簡単にExcelの購入金額について2種類調べました。
Excel単品の値段 | お金は一回払うだけ | WordやPowerPointはなし | ¥14,508(Amazon) | |
Microsoft 365 Personal | 毎年支払う(毎月のプランもあり) | WordやPowerPointも使える | ¥11,682(Amazon) |
フル機能のExcelを使うプランは大きく分けると2つあって、一回だけお金を支払えばあとはお金を支払わなくていいケースと、年ごとにお金を支払わなければいけないケースがあります。今すぐにこれから2年間Excelだけを使うと考えた場合は、Excel単品で購入したほうが値段は安くなります。WordやPowerPointも使いたいという場合や、日々アップデートされている新機能が搭載されてほしい、または、短期間だけ使うという場合は、年ごとにお金を支払うサブスクリプション形式のほうがお得になります。
無料のExcelは?
無料では、Web上で動作するExcelを「Office on the web」として使うことができます。
これは代替品ではなく、正式なExcelとして使うことができます。
使用にはマイクロソフトのアカウント(登録は無料)が必要です。アカウントを持っている方はそのアカウントで使用できますし、持っていない方はサイトにある「無料でサインアップ」をクリックし登録することができます。
購入するExcelに比べて機能が少ないです。特にファイルで保存した場合、そのファイルはクラウドに保存され、それをメールで送りたいなどパソコンで使いたい場合は、一回ダウンロードすることになります。
MOSの勉強をするのに、それぞれの機能の大部分は学習できますが、一部、大事な部分を学習できない場合や、一番やりたい模擬試験プログラムは動作しないなどのできないことは多いです。
Excelの無料代替えその1「Google スプレッドシート」
Excelではありませんが、同等の機能を持つものとして、「Google スプレッドシート」があります。
これは「Office on the web」と同じく、Web上で動作する、無料、利用には登録無料のアカウントが必要ということが同じです。
できることはExcelとおおまかに同じですが、操作の感覚はExcelとまったく違います。こちらのほうが、操作が好みという方もいるのでやりやすさについては一概に言えません。
パソコン上のファイルを操作するには、アップロード、そのファイルをまたパソコンで使う場合はダウンロードという形になります。
搭載している機能も豊富で、無料でここまでのことができるのは素晴らしいのですが、ちょっとセルのサイズが小さいのが難点だと思っています。
Excelの無料代替えその2「Open Office」
Excelではないのですが、パソコン上でExcelと同じことができるものとして、「Open Office」があります。
これはネットにあるものをダウンロードし、インストールするということで使い始めることができます。
公式のインストールページを見ると、英語ページになっているので、用語やインストールされるまでの操作が難しく感じるかもしれませんが、窓の杜からダウンロードすれば、日本語なのでそれほど難しくはないでしょう。
窓の杜Webサイト
インストールされ立ち上げたら「Calc」または「表計算ドキュメント」を選べば表計算ソフトが立ち上がります。
操作感は今のリボンインターフェースを使うようなものではなく、Excel2003までのメニュー形式になっており、こちらのほうが操作しやすいという方が使っているというケースもあります。
Excelの安価な代替え「キングソフトWPS Office 2」
無料ではありませんが、Excelよりもかなり安い同じような機能を持つソフトが「キングソフトWPS Office 2」です。
ネットで購入できるほか、家電量販店でも入手できます。
この金額で、文書作成ソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトを含んでいて、Excelと同じような操作感であまりにもそっくりなので言われないと気付かないくらいです。
しかし、Excelではないので、MOSの模擬試験プログラムが動かないなどのことは起きます。Excelをきちんと使うという意味では、本当にExcelとそっくりな代替品なのかというとその保証はありません。
無料の体験版もあり、ダウンロードして試すこともできます。
安価のExcelは正規品ではない
Excelが安価で販売されているケースがありますが、非正規品であることがほとんどです。
非正規品を使おうとすると、パソコンに保存されている写真などが流出したり、保存されている内容が消えたり、クレジットカード番号が漏洩したり、パソコンの動作が遅くなる、といったことが考えられます。
また、インストールすらまともにできず、問い合わせても「パソコンが悪い」と言われ取り合ってもらえないこともあります。
非正規品の特徴はマイクロソフトの公式なサイトにも掲載されています。
おいしい話にはなにかある、と考えることが重要ですね。
まとめ
無料で公式なExcelを正規の方法で使うのは、Web版Excelを使うのが最善手のようですね。
あとは手持ちの予算と、やりたいことや操作方法の妥協ラインと相談して選択していくことになります。
会社で使う場合、お金を支払って正式なExcelを使うことが、外部に対しても信用を得ることになるでしょう。しかし無料のOpenOfficeを推進し導入した自治体もありましたので、そこは会社のポリシーとの相談となるでしょう。
どんなものでも無料の場合は、たとえそのソフトを使ったせいでデータが消えたなどの不具合があっても、有料のものに比べたら保障の度合いは全くありませんので、会社で使うという時は十分に検討してください。
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