短期間でExcelを習得できる、という勉強法があったとして、それは誰に対してもそうなのか、と考えると疑問です。
人それぞれで性格や得意分野が違います。それに対しコンピュータは常に効率よく合理的に動くもので、実際には人間の考えとは一致して動けるかどうかというのは疑問があります。
Excelを使うとき、うまく使えている人は、Excelを使う時だけ、Excelに合わせて考え方を変えているようにも思えます。
パソコンを教えていると、Excelを学習する上で、壁を感じやすいキャラクターや性質をお持ちの方は少なくありません。私自身もExcelを覚えやすい特性を持っているわけではないと自己分析しています。
今までの経験から、個人個人の特性ごとに、どのような対処をしていけばExcelとうまく付き合えるのか、という話をしていきたいと思います。
Excelの操作を進められないという考え
Excelの画面を前にし、先に進めなければいけないのに、いつまでも操作をしない人がいます。非常に時間がもったいないほか、操作していない時間でほかの考えが思いついてしまい、そちらに気を取られて混乱していくというパターンがあります。
Excelは操作をしてなんぼなので、とにかく常に手を動かすことを意識しましょう。
Excelの操作の説明はよく読むという考え
教科書に書いてあるExcelの操作方法や、仕事のExcelでも操作方法が書いてある場合がありますが、何の操作をするのか、その本筋だけ書いていればいいのですが、そうではなく、様々な予備知識も書いてある場合があります。予備知識は予備知識として軽く読めばいいのですが、そうではなく、予備知識まで含めて完璧な操作方法のように感じる場合もあります。
その説明のどこまでが本編なのか、その説明のどこを読めば操作ができるのか、日本語の要約を考えて読むことが必要です。
Excelで初めての画面を見たとき、どうやったらいいかわからないという考え
これは多くの人がそうかもしれません。一度は勉強したものでなければ使い方が全くわからないので先に進められないというケースです。しかし、Excelをうまく使う人は初めてのケースでも操作できます。
とても簡単な攻略法は、どこになにをするか考え、どこにするかの部分を範囲選択したら右クリックしてみれば、そこでできること一覧のメニューが表示されるのでそれで選んでいきます。このようにExcelは初めての操作でもできるように作られています。
Excelでは間違った操作をしてはいけないという考え
間違った操作は混乱の元なので、操作の間違いはできるだけ少なくしたいですね。しかし、間違うことを恐れて捜査がまるでできないのであれば本末転倒です。はじめてのことをする場合は特にそうですが、操作して想像と違ったら前に戻って違う方法を試すということをしていかないと先には進みません。
MOSの学習では間違えないように勉強をしておくことと指導していますが、それでも人間なので間違うこともあります。間違えたくない場合は一回上書き保存し、それで操作してみて間違えていたら一回閉じてもう一度開いて続きから操作するということがパソコンでは操作できるのです。
一度にたくさんのことが考えられないという考え
Excelは実にいろいろな手順を一度に考えなければなりません。それだけに考えているうちに混乱して先に進まないという人もいるのではないでしょうか。コンピュータのメモリと同じように人はそれぞれ記憶できる大きさがあります。また体調によっても変わってきますし、生活の中でほかに考えなければならないことがあれば記憶できる大きさが少なくなるかもしれません。
もし、手順を一度に考えられなりそうであれば、操作の前に、今から何をするのか考える時間、それを実現するにはどう操作するのかを考える時間、操作の内容ができているかを確認する時間、という4つのフェーズをバラバラに考えてみましょう。それでも混乱するようなら手順を紙に書いてもいいのかもしれません。
上記では常に操作しなければならないといいましたが、先に進めなければならないので、何をしたらいいのかわからないときは、一時的に操作の手を止めてでも考え方を整理する時間をとる必要があります。
全部自分で考えなければならないという考え
自分だけで解決できるのが理想です。しかし物事には決められた時間があります。いつまでも1つのことができないからと言って自分だけで考えていても時間は過ぎていくだけです。
できないと思ったことはわかる人に聞きましょう。自分で解決しなければ気が済まないというのは仕事ではなく、趣味です。
まとめ
Excelを学習するには壁が起きやすい思考パターンや考え方の特性について論じるのはタブーとされていたかもしれません。誰しもがハードルなく使えるパソコンという楽観的な考え方がパソコンにはあったようにも思います。しかし、パソコンには明らかに向いていない考え方もありますし、そういう思考パターンに陥ることもあります。そのようなパターンになったときに、一時的にでもその考えに固執することはやめてExcelを使う上での考え方にシフトし、Excelを上手に使うということが、仕事にとっては最重要だと思います。
上記の思考パターンの練習には資格試験MOSの勉強が良いです。とにかくMOSは先に進めなければなりません。その場合も、ただMOSの勉強をするのではなく、上記のテクニックを意識したMOSの勉強をしましょう。
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