コンビニではポイントカードが使えます。全国のCO・OPでは買い物ができるのは会員のみとなっています。会員だけが購入できる家具店、電気量販店のポイントカード、世の中には会員ポイントカードが溢れています。
目的は、たくさん購入してくれた人に買い物ができるお金に変わるものをサービスするため。
それだけでしょうか、正直、店舗にとっては売上がマイナスになるのです。
買うたびにハンコを押すようなカードであればサービスのためでしょう。
しかし、ポイントカードであれば、店舗にとって大きなメリットがあるのです。
店舗でハンコに押すカードでサービスしている方は必見です!そうではない人もコンピュータを使った仕組みの理解のために必見です。
ポイントカードを作るとやらなきゃいけないこと
ポイントカードのサービスを始めようという時には、いろいろな準備が必要です。
ポイントカードを磁気カードにするのか、ICカードにするのか。
個人情報を集めるのであれば名簿データの連携をするシステムが必要。
レジをカードと連携するのか。これはすることを強くお勧めするのですが。
あと、何円で1ポイントにするかなどのルール作りも必要です。
ポイントカードを使ったExcel分析
ここまで手間とお金がかかるポイントカードの仕組みですが、店舗にとっては大きなメリットがあります。
普通のレジで買ったものを清算していると、その日の売上金額などがその日の最後に計算されますが、これはその金額しかわかりません。わかったとしても時間帯ごとの来客数と売り上げ金額の分析くらいしかできません。
ここに顧客番号が組み付いたらどうでしょう。
そうです、そのお客様がどのくらいの頻度で来店しているかがわかります。
分析すれば、週に来ている回数ごとの顧客数がわかります。顧客ごとの購入金額もわかり、購入金額ごとの人数がわかります。顧客ごとに何時台が来やすいか、その時間帯ごとの顧客数も分析できます。
これがわかれば、例えば平日限定サービスや、キャンペーン期間中の合計金額で何かが当たるとか、モーニングよりもランチに力を入れた方がいいとかがわかります。
詳細な個人情報なしで会員番号のみの記録をするだけでこれだけのことがわかります。
ここでできる一番面白い分析は、顧客ごとにいくら購入しているか、直近はいつ来たかのRF分析ができます。RF分析では、店舗のリアルタイムのファンの動向がわかります。
このような分析はExcelで簡単に行えるのです。
さらに個人情報の記録へ
個人情報を集めるのには非常にリスクが高いですが、きちんと管理できるソフトで問題が出ないように運用すればリスクを下げることもできます。
個人情報の記録をすることで更に分析できることが増えます。
ただ、このような分析をする上で、氏名、電話番号、電子メールは必要ないような気がします。
あると便利な情報は、性別、生まれた年、職業、一人暮らしか家族と同居か、大体の住所くらいでしょうか。
それがあれば年代ごと性別ごと職業ごとなどの購買層がわかるので、厚い層に向けたキャンペーンを展開できますし、その層に向けた商品をサービスすればよいということがわかります。
バーコードの活用
会員証の導入にはコストがかかりますが、一番手ごろなのはバーコードリーダーです。
いや、会員情報だけなら、手入力で管理してもいいかもしれないのですが、レジが混んだ時は入力が確実にできるかという難しいと思います。
やはり短時間で手間がかからない方法がいいですね。
USB対応のバーコードリーダー自体は2000円くらいからあります。読み取ったらその読み取った内容を文字にしたものをExcelにキーボードのように入力してくれます。
会員番号に対するバーコードを会員証に貼り付けておいて、レジのたびにバーコードリーダーで読み取り、その時刻とバーコードの内容を記録します。
記録はExcelでもGoogleスプレッドシートでもVBAやGASを使えばできます。AccessならVBAすらいりません。
バーコード付き会員証は、Wordの差し込み印刷で簡単に作れます。
レジと連携すればいいのですが、それも手間ですので、レジの購入データの時刻とバーコードの記録時間をあとからVLOOKUP関数で一致させます。おそらくレジに記録された時間とバーコードに記録された時間では若干のタイムラグがあるので近似値一致させるとよいでしょう。そのためにはレジに一回一回の購入に対する日時が出力できる
もしその連携が難しくても、同じ人が来店している時間、回数は分析することができます。
まとめ
ただハンコを押して行ってるサービスもそこに会員番号を付けただけで、あとから分析するととんでもないプライスレスなデータに化けます。
はじめは無理をせず、会員番号だけハンコを押すたびに記録しただけでもいいのかもしれません。あとで分析できる形になってれば。
そのような仕組みは専用の仕組みがあればいいのかもしれませんが、ちょっとしたExcelの仕組みでも作れるのでよければご相談ください。
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